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ベタがフレアリングをしない理由とその対処法

こんにちは、トーコです。

ベタ飼育で不可欠なのが毎日のフレアリング

美しいヒレを保つため&ストレス発散のためにも、定期的に5分程度行うのが理想的です。

ところが、個体によってはフレアリングをなかなかしてくれないケースもあります。

いつまでも健康に、そして美しくいてもらうためにも、なんとか解決したいところですよね。

そこで今日は、ベタがフレアリングをしない理由やその対処法について紹介したいと思います。

フレアリングとは

フレアリングとは、一言でいえばベタの威嚇行動のことです。

昆虫や動物のなかにも、体を大きく見せることで自分の強さを誇示し身を守ろうとする生き物は多く存在しますが、ベタのフレアリングもそのひとつ。

尾ビレやエラを大きく広げることで自分をより大きく強く見せようとしているのです。

ベタ自身にとって、フレアリングは身を守るための威嚇行動にすぎません。

しかし、ベタを飼う飼い主にとってのフレアリングは、ヒレの癒着を防ぎ、便秘対策にもなる大切な運動という側面も持っています。

ベタの特徴である大きなヒレは、水草や流木に引っかかれば簡単に裂けてしまうようなとても繊細なパーツ。

毎日一定時間広げるトレーニング(=フレアリング)を行わなければヒダ同士が癒着してくっついてしまうこともあります。

ヒレが癒着してしまうと泳ぎに多少なりとも影響が出るほか、やはり見ためにも悪影響です。

それを防ぐ目的でもフレアリングは重要で、また、フレアリング中は普段よりも素早く俊敏に泳ぐようになるため、ベタの便秘対策としても有効なのです。

 

ベタにフレアリングをさせる方法

ベタにフレアリングをさせるには

  • 鏡を見せる
  • 他のベタを見せる

この2つが一般的な方法で、

1匹しか飼っていない場合には鏡を見せて行うのが一番簡単です。

スマホで他のベタの動画や画像を見せるという方法もありますが、その場合はできるだけ高画質なものを用意する必要があります。

 

ベタがフレアリングをしない理由

冒頭でも紹介したようにベタがフレアリングをしない場合があります。

お迎え当初から全くフレアリングをしないのか、あるいは途中からしなくなったのかで原因が分かれるところですが、それぞれ以下のようなことが考えられます。

お迎えしてから一度もフレアリングをしてくれない場合

ショップでの飼育環境が影響している

最初からフレアリングをしない場合、もといたショップでの飼育環境が影響しているかもしれません。

例えば水槽同士の仕切りがなく、常に他のベタが見える状態で過ごしていた場合、他のベタがいる(見える)状態に慣れてしまっているのでフレアリングをしないことがあります。

 

輸送のストレスなどで体力が落ちている

お迎え直後でフレアリングをする体力がないという場合考えられます

輸送中の揺れや低水温などでストレスがたまったり体力が落ちていると、回復するまではフレアリングをしないことが多いです。

途中からフレアリングをしなくなった場合

同じフレアリング相手に飽きている

最初はしていたのに、途中からフレアリングをしなくなったという場合は相手に飽きてしまっていることなどが考えられます。

例えば、いつも鏡を見せていた場合、当たり前ですが毎回同じ相手(鏡に映った自分)にフレアリングを行うことになりますよね。

ベタは熱帯魚の中でも頭がよく賢い魚なので、いつも同じ相手だと飽きてフレアリングをしなくなるケースがあるのです。

 

便秘や病気などで体調を崩している

あるいは、便秘や他の病気をしていて調子が悪いパターン

フレアリング自体は確かに便秘予防に効果がありますが、それを上回るほどのエサを与えていては意味がありませんし、たかが便秘とあなどっていると最悪死なせてしまうこともあるほど危険です。

また、それ以外の病気を患っていて体力を消耗している場合もやはりフレアリングはしません。この場合は「できない」と言った方が正しいかも。

基本的にどの病気も初期段階ではあまり大きな変化がないように見えることが多いため、ベタが突然フレアリングをしなくなったらいつも以上に注意深く観察する必要があります。

 

フレアリングをしない時にはどうするか

健康状態に異常がなく、それでもフレアリングをしない場合にはどうするか。 選択肢は大きく2つあります。

①フレアリングさせる対象を変える

単純に相手に飽きてしまっている場合は相手を変えることで、再びフレアリングをしてくれることがあります。

例えば、いつも鏡を見せていたのであれば

  • 他のベタを見せる
  • 指やペン先などを見せる

一番確実なのは、他のベタ(生体)を見せること。

動画や画像にもフレアリングをする個体はいますが、残念ながらまったく反応しない個体もいるため、確実にフレアリングさせたいのであれば本物のベタを見せるのが一番手っ取り早いです。

[ac-box01 title="ちなみに"]「オスには反応しなかったけど、メスを見せたらフレアリングした!」なんてケースもあるので、もし一緒にメスを飼っている場合はそちらの方が効果的かもしれません。[/ac-box01]

 

1匹しかベタがいない場合は一度鏡を見せるのをやめ、他のものを見せることでフレアリングをしてくれる場合があります。

一番簡単なのは人間の指先ペンなどの先端

水槽のすぐ近くで動かして見せたら、慌ててフレアリングをしはじめた・・・なんてこともあるようです。

この時、あくまで水槽の近くで動かすだけで水槽を叩いたり引っかいたりしないように注意。

また、この方法にはまったく反応を示さない個体も居るほか、怖がって水槽の奥に逃げてしまう場合もあるため、しばらく続けて反応がないようなら諦めて他の手段を探すほうが賢明です。

 

②しばらくお休みする

あの手この手でフレアリングをさせようと思っても、結局最後はベタ次第。

ベタの気分が乗らない限り、いくら頑張ったところで期待する結果が得られない・・・というのも事実です(いかにその気にさせるかが重要だというのは勿論ですが)

めげずに努力することも大切ですが、それがベタのストレスになってしまっては元も子もありませんよね。

私が最初に飼い始めたベタも一時期フレアリングをしなくなり、上記のような方法をいくつか試しましたがまったく改善の兆しがみられず、それどころか諦めずに鏡を見せ続けていたところ鏡を向けたら色抜けしてピクリともしない状態になってしまい、慌ててフレアリングを中止させたことがありました。

ちなみにこの個体は鏡をどけると体力も動きも元に戻る子でした。

最終的に、しばらくフレアリング自体をお休みし、そのあと追加で新しくお迎えしたベタ♂を見せたらすごい勢いで向かっていき、また日常的にフレアリングをしてくれるようになりました(再開後は鏡相手でもちょこちょこしてくれるようになりました)。

そういったケースもあるので、一度フレアリング自体をお休みしてみるのもひとつの手かもしれません。

ただその場合、ヒレの癒着はほぼ確実になってしまうこと・水質や食べ物にそれまで以上に気をつける必要が出てきます。

 

ベタがフレアリングをしない理由と対処法【まとめ】

今日はベタがフレアリングをしなくなる理由とその対策について紹介しました。

ベタがフレアリングをしない理由は大きく以下の3つが考えられます。

ベタがフレアリングをしない理由
  1. 他のベタがいる環境に慣れてしまっている
  2. ストレスや病気で体力を消耗している
  3. 同じ相手に飽きている

またその対策として挙げられるのは以下の通り。

フレアリングしない時の対処方法
  1. 相手を変える(できれば生きたほかのベタがベスト)
  2. 指先やペン先を見せてフレアリングさせる
  3. しばらくフレアリングをお休みする

 

トーコでした♪